人口13,000人を下まわり、高齢者率は50%を超えたわが町、土佐清水市。しかし、どこまでも青く澄み切った空、緑の山々では鳥たちがさえずり、昔からの大自然と温かい人情が今でも変わることなく残されています。私達「百日紅の家」は、3事業所ともグリーンハイツという最も高台の緑豊かな、のんびりとした自然に囲まれた広大な敷地にあります。兄弟法人のしみず幼稚園との日常的な交流を大切にしながら、今はなき「昭和の大家族」を目指し、認知症高齢者の方々と、常に協力し合い、互いに出来ないことは助け合うことをモットーに生活を送っています。認知症になられても、出来ることは沢山あり、一人一人やりたいことも沢山あります。その想いを出来るだけ叶えられるよう、20歳代から70歳代の幅広い年齢層の職員が、一人一人の想いを柔軟に支え、またご家族にも協力を頂きながら、‘やりたいこと’の実現を目指しています。法人設立当初は、まだまだ認知症が解明されておらず、偏見も多くありました |
しかし、この超高齢社会に突入することにより、認知症が多く語られ、予防法や治療法等も解明され、皆さまに理解される機会が多くなりました。今では、地域やボランティアの方々と共に、祭りや、炊き出し訓練等を催し、皆様に支えられ毎日を過ごしています。 |
私たち百日紅の家では、開所した20年前より全く変わっていない原点として、入居者の方々は私たちの「人生の大先輩」という想いがあります。人は誰でも老いてゆく。長生きをするこの時代ならほとんどの方が認知症になることを避けられないでしょう。いつかは、私達も認知症になる。その時は、様々な事が分からなくなっても不安にならずに、孫のような子のような職員に囲まれ、のびのびと笑顔でやりたいことが思い切りできる、「第二の家」になれるよう職員一同頑張っていきます。 |